上田西RC 近藤博道様

 昨年の秋にシャンティ国際ボランティア会ラオス事務所20周年の式典がありましたが所用で都合がつかず訪問する機会を探っていました。
 上尾北RCでラオスの教育現況視察に行く話しを聞き、ご一緒させて貰いたいと大森会員にお願いしました。
 今回、上尾北RC創立25周年ラオス小学校訪問に参加出来た事を感謝致します。武内会長始めロータリアンの懐の深さと友情を知る事が出来ました。
 上尾北RCでは2000年より10年余りに亘りラオスの教育支援を継続して行い、現地訪問も2回目との事、会員の熱い思いに敬服致します。

 上田西RCは約10年前よりラオスの教育支援を行って来ましたがなかなか現地訪問という機運になりません。私は3回目のラオス訪問ですが10年前と比較しますとルアンパバーンには日欧米からの観光客が10倍以上ではないかと思う程多くなりました。
 ヴィエンチャンも近代的なビルも所々建設され、高級な自家用車も散見され、コンビニも出来、都市部の発展は目を見張るものがあります。
 時間のルーズさや物資のなさも昔話になった様でした。しかしヴィエンチャン郊外のファイナムニュム小学校、ノンケーン小学校まで来ると時間の止まった世界がありました。

 10年前と同じ様に2〜3人で1冊の絵本を読み、食い入る様に目を輝かせていました。SVAラオス事務所のスタッフ、ミンチェンさんが絵本の読み聞かせをすると皆お話に引き込まれて大喜びです。
 上尾北RCの皆さんによる寸劇「大きなかぶ」は地元の子供達も挙って参加して大好評でした。しかし教室を覗いて見ると机や椅子は揃っていますが照明設備はなくノートや教材も余り使っている様子はありませんでした。

 今回の訪問でラオスでは都市部と農村部の格差が一層拡大している様に見受けられました。都市部は教育も熱心でありますが、農村部は焼き畑農業で自給自足の社会を形成しており、地域や両親の教育に対する要求が余り感じられません。
 地域の経済力が上がらないと教育環境の整わない中に、素直で明るい子供達が沢山います。
この子供達の笑顔を忘れずに私達の出来る支援をしなければと思いました