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活動報告

11月30日
外部卓話
江戸時代中期須田家の経営改革



 川島町史専門委員の黒須茂様をお迎えして、上尾南村の須田家文書による、須田家の経営改革について、話を伺いました。
 この須田家文書は全部で2万数千点有り現在上尾市の教育委員会に寄贈されています。
その資料の中から享保2年に製作された財産勘定帳によって須田家が何をしてたか判りますが、
八代将軍吉宗の頃、盛んに米を作ることを勧め、米が沢山取れ米の値段が下がり奉公人30人位抱えていた須田家では収入が100両しか無いのに、150両支出の家計状態になり、貯金を切り崩して行く状態だったことが判ります。
 そこで宝暦10年資料に依ると経営改革の予算書的「身上格替仕様帳」によって支出の切り詰めをはかりますが、上手くいかず、酒の製造を行なっていましたが道具や権利を貸して貸し倉をし、8町のも百姓仕事から手を引き土地を貸して小作業を初めます。
 その後、江戸時代を通じて末期まで、3回の経営改革を行い家を保っていったそうですが、このように須田家が非常に早い段階からの経営改革を行なった記述が残っているのは、珍しい事例だそうです。

余談では有りますが、東京の神田須田町と須田家は、まったく関係ないそうです。




以上

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